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　芦奈野ひとし

　代表作、「ヨコハマ買い出し紀行」しか単行本は出ていませんが、とにかく味のある作風です。今度、ＯＶＡも発売になりますね（出来に関しては・・・ちょっと不安ですが。アレがアニメで出来るのかどうかが）。

　とにかく「時間」、「空間」などをコマに落とす技というか、感覚は秀逸です。絵の線もシンプルなために、全体的に＜透明感＞を演出しています。

　「ヨコハマ・・・」の方は、「時間」＝「想い出」　という主題が(私が勝手に思っているだけですけど)、　だんだんとはっきりとしてきました。　が、はたしてその背景が明らかになったとしても、この透明で、ちょっとセピア色がかった世界は大きく変わることはないでしょう。そう、ゆっくりと変わっていくだけなんでしょう・・・。

　「ヨコハマ買い出し紀行」のファンページは、本当に沢山あります。その中で、ちょっと私の感性に合ったページを紹介しておきます。あと、「カフェ・アルファチェーン店構想」というのが始まりまして、なかなか面白いですよ。

　現在もモーニングで連載中です。


「カフェ・アルファ」チェーン店のページ
　「チェーン店」という構想が、実に面白いですよね。主だった「ヨコハマ買い出し紀行」ファンのページ作者が集っていて、普通の＜ファンページ＞とは、またひと味違った展開が期待されます。
　当方も、たった１ページのコンテンツなのに、なんだか＜参加＞させて頂きました（いいのかなあ？）。


■■　作品紹介　■■


「ヨコハマ買い出し紀行」　１〜8巻　(1995〜2001）　　講談社

　　B6　 　お薦めコミックスに載せていますので、同じ内容の所は割愛。

　某方は、この作品を「滅びの物語」と称していました。たしかに・・・・と思うところが沢山ありますが・・・。

　しかし、だからといって悲しい物語とは限りません。現に、ノスタルジックな雰囲気の中、毎日を思い出の箱の中に仕舞いながら、時々その小箱をあけ、それを踏まえた上で、今生きていることを満喫する人々の姿が、そこにはあります・・・。　一人一人の想い出を、大切に反芻しながら・・・。

　物語の中でも、「カメラ」という小道具は、色々な事を暗示している気がします・・・。

　この物語に、どのような結末があるのかは分かりません。が、静かに、刻が来るのを待ちましょう。今日を大切に生きながら・・・。


　

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