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　なかざき冬


　特に最近、ちょっとデフォルメが、かなりキツイ絵になってきました。
　が、それに慣れちゃうと結構大丈夫（笑）。絵にあんまし惑わされないで、読んでみると、これがまた良いのです。はい。
　ストーリー的にも非常に解りやすく描かれてますし、主張というか、そういう部分はしっかりと芯がありますし、とにかく「素直に描かれている」というところが、良いところですね。

　しかも、全てが"善"だけで終わるわけでもなく、それ以外の暗の部分も描きながら、そこに光を照らすような感じの、そういう素直さが、なんか清涼飲料のようで、気持ちいいんです。

　まー、ちょっと騙されたと思って読んでみるといいですよ。



■■　作品紹介　■■

「Let's Kick!」　全１巻　(1994)　講談社

　　新　 　スポーツ系の短編を集めた作品です。思うに、作者自体は、それぞれのスポーツに詳しいわけでは無さそうですけど、勝ち負けの部分など、結構納得いくようなストーリー展開で魅せてくれます。
　特に表題作なんか、とってもいい感じに仕上がってますね。とっても安心して読める１冊です（ちょっと盛り上がりには欠けちゃうかもしれませんが）。


「Who is 風生!?」　１〜３巻　(1995〜2000）　講談社

　　新　 　いわゆる学園モノです。あるキッカケで豹変してしまう、日頃は弱々しい主人公を巡るドタバタです。一緒にいる女性達が、重要な役回りの割には、ちょっと影が薄いかな？　という感じもしますけど、まあ月刊誌への不定期連載ですし、１話完結で行くには、こんな感じになってしまうんでしょう。まあ、少年マンガの基本をしっかり押さえた（けど、ちょっとＨ度は低いかな？（笑））作品です。
　３巻からは、妙にＨ度が増えているような・・・。なぜだろう？


「IN23H」　全１巻　(1997)　講談社

　　新　 　いわゆるＳＦ作品。電子世界のパラレルワールドに迷い込んでしまう主人公の活躍を描いてます。オーソドックスな少年モノですが、ラストなんかも結構すがすがしいとゆーか、いい感じが出てます（どういう感じやねん）。　変に小難しく考えないで読める、良作といったところでしょうか？


「えとせとら」　全９巻　(1998〜2001)　講談社

　　新　 　もしかしたら、これが代表作になっていくと思われる作品です。
　主人公のミンチャオの性格、とってもいいっす（笑）。やたらとお茶を入れちゃう仕草、なんかもっと入れて欲しいですね。とてもキャラクターとして「立って」ます。そこがこの作品の魅力でしょうね。
　不思議な銃、「エトガン」を巡る攻防（ドタバタ）は、２巻になってくると、かなり殺伐としてきます。このあたりが、今までの「なかざき作品」とは、ちょっと一線を画すところです。ちょっと展開がシリアス入ってきすぎて、ミンチャオのキャラも押しつぶされかけてましたが、２巻から登場の、汚れ役（？）の新キャラのお陰で、うまいこと先へ進めそうです。それ以降も、なんだかどんどん色々なキャラクターが増えていきますし。
　冒険活劇的な色合いも濃く、また謎だらけなストーリー展開もなかなか面白いですね。
　少し最後は急いだ展開にはなってしまいましたが、それなりに活劇モノとして充分楽しめる作品ではないかな、という気がします。


　

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