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　なるしまゆり

　独特な感じのＳＦです。特に短編ですけど、「レプリカ・マスター」はお薦め！　そしてサイキックもの好きな私には、たまらんのが「少年魔法士」。
　ストーリーも独特で、演出もかなり凝っている感じ。とにかく読み始めると、とても続きが気になってしまう作品です。まだ知名度が高くはないようですけど　（けど、某所では「知らないとモグリだ！」というくらい、定番作品らしいです。填っている人は、確かに多いみたい）、何らかのきっかけで、名前がさらに知られるようになると、一気にブレイクすると思います。それぐらいのポテンシャルがあります。

　同人誌界での活躍も長く、現在も即売会で本を売っているとか。そういうえば、幾つかアンソロジーものにも描いてますね。

　現在、「原獣文書」、「少年魔法士」、「プラネット・ラダー」、「不死者あぎと」を連載中。
　地底探検
　なるしまゆり先生の公式ホームページです。出来立てのホヤホヤ。イラストや近況、作品リストなどなど、盛りだくさんです。
　デザインも凝っていますし、最新情報など（ただし転載禁止？）、内容充実です。

■■　作品紹介　■■


「 ＲＥＰＬＩＣＡ ＭＡＳＴＥＲ」　全１巻　（1995）　　新書館

　　B6　 　短編が３本収められています。前２本は、後述の「原獣文書」より前の時代を描いたＳＦ作品です（直接関係はないそうですが、設定等を知っておくためには必読かも）。３本目もＳＦ。
　特に３本目などは、ドラキュラを題材にはしたものの、結構予想も付かないオチで焦ってしまいました。表題作「レプリカ・マスター」も、アイデアや設定が個性的で、ドラマ的にもなかなか深くて面白い作品です。
　まずは入門書というところです（読んだら多分、ハマリます）。


「少年魔法士」　１〜8巻　（1996〜2001）　　新書館

　　B6　 　いわゆるサイキック（超能力）ものになるでしょうか？　そこにさらに、オカルト的な雰囲気を加え、凄まじいバトルが展開されます・・・。単なるアクションものではなく、心理学、哲学的なテイストも加え、様々な心理描写や人間模様を交えつつ、ゆっくりと大きな波のうねりが進んでいきます・・・。
　読んでいくうちに、どんどんとのめり込んでいってしまいます。一気に読んでしまうようなノリではなく、ハラハラ、ドキドキしながら次のページをめくるという感じです。　それが”なるしまゆり”の魅力でしょうか？　とにかく"濃く"、"引きずり込まれる"作品です・・・。代表作といっても過言ではないでしょう。


「原獣文書」　1〜6巻　（1996〜2000）　　新書館

　　B6　 　・・・ギャグ？　というわけではない・・・事もないか。
　とにかく班長さんと博士の、３テンポずれた会話とヤリトリが笑えます。さらには、当の本人達には笑えないような、恐ろしい運命が２人を待っています・・・。
　よ〜く考えると、「突然死」や「新大陸」など、近未来の、全然笑えないほど深刻な状況設定なのに、なんかワラカシテくれる２人のやりとり・・・。そして元気な看護婦さんもいいです。さらにミステリアスな新大陸の住人達・・・。
　"やおい"っぽい所も入ってまして、そこは私はあまり趣味な方ではないんですが、とにかく笑えて楽しめる、元気なドタバタ・シリアス(?)物語です。


「プラネットラダー」　1〜4巻　（1998〜2001）　　集英社
　　B6　


「不死者あぎと」　1〜2巻　（2000〜2001）　　集英社
　　B6　


「隣の町でしんだひと」　全1巻　（2000）　　角川書店
　　B6　


　

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