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　内藤泰弘


　その立ち回りと、派手な構図、時間経過をうまく表現した、絶妙なコマ割り、そして一種独特な「ギャグ」・・・。シリアスな場面は徹底的にシリアスに、派手に、唐突に、ギャグな場面とのコントラストがハッキリしていて、とっても気持ちがいいです。

　アニメ版を見てからファンになった方も多いみたいですが、まー原作の「ニュー・ウエーブ」的な表現手法、アニメを越えています（ちなみに、アニメも結構良い作りですね。原作付きの中では。けど、それよりさらに面白いし、格好いいのです！）

　どっかの誰かのセリフですけど、「格好いいとはこういうことだあ！」と思っちゃったりして・・・。

　連載が止まってしまって、最も惜しまれていた作品が、見事に少年画報社で連載再開となり、ほんとに良かった良かったというところですね（けど、実は私が読み始めたのって、アワーズに載ってからなんですけど。そーゆー意味では、まだまだ浅いファンです）。
Electlic Flier 　御本人のホームページです。なんか、普通のマンガ家さんのページと、随分と雰囲気違います。掲示板なんか、色々あって賑やかですし。ちょっとメニューは見にくいですけど、非常に個性に溢れたページです（文章からして（笑））。



■■　作品紹介　■■

「サムライスピリッツ」　全１巻　(1994)　徳間書店

　　新　 　初の単行本。もうこの頃から、シリアスとギャグの境界が交錯し、とても派手で、大袈裟だけど迫力ある立ち回りの形が完成しています。
　ゲームの内容等は知らないんですけど、ほぼ完全に設定以外はオリジナル作品。非常に血みどろで、ちょっとオカルト入ってます（殺陣は派手なんですが、どっちかといえば、人の死体が妙にリアルに描かれてるとこが、普通のゲームコミックとの、ちょっとした違い。終わり方はちょっと中途半端ですけど、まあこの尺の中で、よくまとめたなあと思います。


「トライガン」　全３巻　(1995〜1998）　徳間書店

　　新　 　先日、「トライガン最終完成型」という形で、未収録分が出ました。年末までには３巻が出されると思います。
　とにかく・・・解説なんかうまく出来ない作品です。ガン・アクションって、こういう描き方も出来るんだ・・・と、ホントにビックリしてしまいました。ギャグも冴えてますし。
　人類初の「局地災害指定」をうけた主人公（人間かどうか不明）が、数々の事件・・・いや、パニック（笑）に巻き込まれつつ、そのガンさばきで解決・・・はしない話も多いのが、味のあるところです。
　なかなか今までにない、とても面白い感性で描かれた、SFアクション巨編です！


「トライガン・マキシマム」　１〜6巻　(1998〜2001)　少年画報社

　　新　 　この巻から読み始めた人でも、充分すぎるくらい楽しめる、「内藤節」炸裂の、リターンマッチ！　完全に続編でありながら、読んでいた人も、そうでない人でも、意表に意表をつく展開で始まります。
　「結果」で凄さを表現するという手法、古典的ながら本当に上手に使っています。
　これ読んでから、上記の前口上を読んでも、十二分に楽しめますので。試し買いでしたら、この巻から読んでも充分です。


「トライガン」　全２巻　(2000）　少年画報社
　　新　 　徳間版のトライガンを、２冊に纏めた愛蔵版。
　通称、「トライガン 金銀」。


　

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