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 天王寺きつね

 初期の頃は「天王寺動物園」、その後「天王寺水族館」というペンネームを使ってまして、その後に「天王寺きつね」というペンネームになりました。

 女性キャラが非常に好みで(こらこら)す。
 とにかくあらゆる意味で(?)女性を描かせたら、一品の人です。表情といい、全体の線のラインといい、いろんな意味で。
 特に<表情>に関しては、ドキドキするくらい上手いとおもうんですが・・・。
 各コミックカバー裏のイラスト&マンガも、結構面白いサービスです(?)。

 などというと、絵だけ作家に思われちゃいますけど、とにかく長編ストーリーというか、<大河ドラマ>を描かせたら、なかなかなのです! ここまでストーリー組み立てられる人って、そうは居ないと思います。

 ファンページもあります。が、作家というかは作品中心のページが多いようです。

 現在、連載は2本あります。両方とも、かなり長いお話になりそうですね。

天王寺はくぶつかん
掲示板やイラストコーナーなどが中心のファンページです。他のファンページへのリンクもとても充実しています。


 作品紹介 


「Rape+2πr」 全3巻+2巻 (198?〜1994)  フランス書院ほか

  A5 

  文
 内容の前に、なんか再版とか色々あってゴチャゴチャしているので、その整理。

 まず「天王寺動物園」のペンネームで2冊発売され(買ってないので出版社不明。けどまだ本屋で置いてあるとこはあるみたい)、その後「天王寺水族館」で3巻が発売。
 で、2年のブランクを開けて、フランス書院より実質「4巻」に当たる「激闘編(1993)」と、5巻の「疾風編(1994)」が出版。一応、ここでエピソードについては終了(4巻で宣言しているけど、6巻が出るかどうかは不明。まあ、今の忙しさでは無理か?)。
 あと、フランス書院のコミック文庫で、3巻まで出ているが、これは「激闘編」の一部も入っている。何だかワカラン構成・・・。続刊は無いみたいだし。

 内容は、バイオレンス・アクションというか、H系の本というか・・・。まあ、本屋で注文するのも非常に勇気が居るタイトルの本(?)ですから、内容は推して測るべし。描写力がありすぎるもんで、下手なAVよりも凄いかも・・・。
 ストーリーはかなり複雑です。特に人間関係なんかは、解説ページというのが4巻当たりにあるんですが、1ページに収まりきれない上に、矢印が飛び交ってます。けど、この複雑な設定やらがこの人のストーリーものの持ち味なんですわ。 


「オルフィーナ」 1巻のみ (1992)  白夜書房 

  A5  角川に連載される前に出ていた、「天王寺水族館」ペンネームの、<オルフィーナオリジナル>です。ストーリー的には、後に角川より出る2巻目分くらいまでが入っています(角川版は、白夜版1巻最後に出てくる「ナゾ」のセリフを説明するエピソードが、最初に回されている。構成的には角川版の方が正解だろう)。
 後の角川版に比べると、掲載されていた雑誌の影響か、ちょっと露出度はちょっと多めです(ただし、露出してるだけ)。ストーリー展開のテンポは、こちらの方が早いかも。
 初期設定などのエピソードも、巻末にちょこっと載っていますので、オルフィーナ・フリークには必見かも(けど、滅多に発見できませんが)。


「オルフィーナ」 1〜8巻 (1994〜2000)  角川書店 

  A5  多分、天王寺きつねの代表作となる、本当に壮大なファンタジーロマンです。必読です(そこまで言うか)。大河ドラマが好きな人には、とにかく必見!
 設定は中世の雰囲気を色濃く漂わせていますが、一角獣やドラゴンも一部に出てきますし(けど、あくまで脇役)、いわゆるファンタジーモノです。
 が、とにかくこの作品は、人間関係を中心とした<人間ドラマ>として構成され、それらを中心にストーリーは展開していきます。設定はあくまで設定で、本当に"濃い"ストーリーが、迫力ある殺陣と映画のようなスリリングな展開を交え、描かれていきます。
 確かに、こういうストーリーなら、女性ファンが付くのも非常に納得できますね。とにかく読めば読むほど、先が気になる、お薦めの一本(?)です。


「エデンズ ボゥイ」 1〜9巻 (1995〜2001)  角川書店 

  B6  「オルフィーナ」とは一線を画した、もっとファンタジー系に近いような設定の物語です。ファンタジーというかSFというか・・・。魔法の設定から何から、結構オリジナリティーが出ていて、それだけでも結構面白い作品かも。
 こちらもストーリーは壮大。設定も細かいからでしょうけど、とにかくその細かな裏設定があるからこそ、その中での人間のやりとりがリアリティーを帯びてきます。オルフィーナよりは、ストーリーは少年向けというか、分かりやすくなっている気がします(複雑な背景を、1少年の視点から描くように心がけているせいでしょうか?)。けど、まだまだナゾも多く、先のストーリーが楽しみです。

<余談> オルフィーナのあとがきにもよく出てくる「ディード」とは、「ロードス島戦記」に出てくるキャラクターだそうで・・・(と、複数の人から指摘を受けてしまった)。ゲームや小説をやらんもんで、全然シランかった・・・。
 ちなみに同人誌の「エルフのむちゅうめ」というのを出してまして、とある古本屋で、数万円というプレミアが付いてたのでした。内容確かめたいものの、とても買えない・・・。うるうる。


 

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