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　長谷川裕一

　「マップス」は最高！　まさかあそこまで話を大きく広げてしまうとは。それでいて尻切れトンボになっていないところに関心してしまっています。よくまあ、あれだけ大きく広げた風呂敷を畳めたなと・・・。
　「ダイ・ソード」も、何だか無茶苦茶な設定のようでいて、ちゃんと決着が付いているし。絵は置いておいて、とにかく長編は実に読み応えがあります。

　なお、「ガンダムもの」とか、「イサミ」などのアニメになったもののありますが、全然読んでないため、ちょっと端折りました（すいません。そのうち、全部買って読もうと思っています。その前に、リストには加えとかなきゃですね）。

　現在、「忍闘炎伝」等を連載中。

■■　作品紹介　■■

「マップス」　全17巻　(198?～1995)　　学習研究社
	連載10年以上に及ぶ超大作！　銀河にまでスケール（というか風呂敷）を広げた上で、ものの見事にそれを畳んでしまった、その技量に対する評価は非常に高いです。　進化する宇宙船、そして船とは思えないその造形の奇抜さ、連載当初は単なるドタバタでしたが、それらの細かな設定が随時生かされ、新たなキャラクターや事件も上手くストーリーに組み込まれ・・・。　とにかく、ラストに連なるその壮大なストーリーは、本当に感服ものです。絵柄の好みが多少出ますが、とにかくお薦めな大スペクタクルです。
「ハイスピード・ジェシー」　全１巻　(19??)
	この作品のみ、「長谷川裕二」名義になっているようです（コチラ参照）。　原作小説の焼き直しという感じだとは思うんですが（その原作は読んでません）、たった１冊に、よくまあ上手いことこれだけのストーリ－を押し込めたな、といった感じです。　充分に読めるんですよね。ほんとに。キャラクター設定もしっかりしてるし（原作あるから当たり前だけど）。
「鋼鉄の狩人」　全１巻　(1988)　　朝日ソノラマ
	なんだか、1998年に、大都社から復刊されるみたいです。　復刻されるほどの内容だったかどうか、ちょっと記憶は曖昧ですけど、森林の中を彷徨う巨大ロボットという設定、そしてそれを止めようとする旧石器人のような人々の悪戦苦闘・・・。結構、アメリカのＢ級映画でありそうな設定です（実際は無いって）。
「ビメイダーＰ」　全１巻　(1989)　　秋田書店
	続編出たら面白いんじゃないかなー、と思う作品。一応、作者も多少は意識してたのかもしれません。最後の方は、次に繋げようと思えば繋げられるような終わり方になっています。
「童羅」　全１巻　(1993)　　ワニマガジン社
	もともとが、何かとユーと裸になってしまう少女を描くのが好きらしいので（？）、こーゆーものを描いても、別にどーとゆー事もないんですが、まあワニマガジンですから、そういう類のものです。ストーリー的には、ちょっと暗めの物語になってます（オカルトと言うべきなのか？）
「豪世剣ダイソード」　全７巻　(1993～1996)　　徳間書店
	マップスほどの大風呂敷ではありませんが、これも異世界という広大な舞台上で、かなりのスケールの物語が進行していきます。　スケールといえば、学校ごと異世界に飛んでしまったり（ほどんど「漂流教室」だが、ホントに漂流（航海？）してしまう・・・）、刀がロボットになったり（トランスフォーマーな世界・・・）、設定の奇抜さがなかなかです。　掲載雑誌が途中で変わったほか、６巻までの連載のあと、いきなり終了してしまい、残りの７巻を「全読み切り」で出版するなど、なかなか侮れない趣向も凝らしてくれました。
「メデューサ・ブレード」　全１巻　(1994)　　角川書店
	ギリシャ神話を題材にした、短編ながら結構スペクタクルなＳＦ作品。こういう風に、史実（じゃないな、ギリシャ神話）を、適当な解釈付けてＳＦにしてしまうのって、私も昔、やりたかっただけに、結構好きなんです。
「サン・ド・ホーリー西へ」　全１巻　(1994)　　徳間書店
	これに関しては、正直な話、打ち切りになってしまったという感じが強いですね。最後の方のストーリーが、かなり駆け足というか、もー思いっきり端折りまくってますからね～。ただ、読んでしまうとそれも解るような・・・。　「長谷川さん、どーしちゃったんでしょう？」という感じの作品かも・・・。
「マップス外伝」　全２巻　(1996～1997)　　学習研究社
	マップスの人気を受けてか、ちょっと外伝を描いたら、「連載にしてくれ」攻撃に合い、全２巻分にもなってしまったとさ。けれど、本編では描かれなかった、各主人公達の物語などがちりばめられ、”外伝”というカテゴリーを大きく逸脱することなく、無難にまとめ上げてあります。　でも勿論、本編を読んで～じゃないと、あまり楽しめないとは思いますが・・・。
「忍闘炎伝」　全３巻　(1998)　　学習研究社
	いきなり意表をついた忍者＆オカルトものです。時代考証も何のその、長谷川流の「勝手に自己解釈」路線で突っ走っています。解釈も何もないですよね～。とにかく「歴史上であったもの、いた人」を使って、好き勝手にキャラクターをアレンジしてしまう・・・。これがまた、いいんですわ。　まあ、毎度の事ながら、何かあると服が破けちゃいますけど、それはそれでヨシとしませう（？？）。　出版社の都合で終わってしまいましたが・・・、次回作期待とユー事で。
「超獣戦機ダンクーガBURN」　全２巻　(1998～1999)　角川書店

「堕天使伝童羅」　全１巻　(1999)　大都社

「クロノアイズ」　１～３巻　(2000)　講談社