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 矢上裕

 ファンタジーものそれ自体を、「何でもあり」のギャグの世界に突き落とした、 なんともいえん作品を世に出してくれました。何でもありというこの<ファンタジー>の世界観、 こうまで逆手に取られると、 「いや、参りました」としか言いようがないですね。
 ある種、独特の世界を作ってしまいましたが、 果てさて、これから先はどんな作品を描いてくれるのか・・・。

 とは言っても、現在も「エルフを狩るものたち」は連載中ですけどね。


 作品紹介 


「エルフを狩るものたち」 1〜18巻 (1995〜2001) メディアワークス

  B6  アニメにもなってしまった、ファンタジー・ギャグ(?)の代表作。
 ファンタジーは「何でもあり」という部分を、丸ごと「ギャグ」にしてしまったセンスは、「やったもん勝ち」って所もありますが、とにかく旅の目的がハッキリして、キャラクターも実に分かり易く、とにかくストレートに「感情のおもむくままに」生きている彼らを見ると、なんか妙に<スカッ>とした爽快感を感じてしまいます。

 どちらかといえば、とにかく「価値観も常識も全く違う世界でも、気にせずにマイペースでやってる」という部分に、何かしらの羨ましさを感じてるのかもしれません。


「エルフを狩るものたち SP」 全1巻 (1996) メディアワークス

  B6   「連載野望編」というわけで、連載となる前の部分を集めたものです。
 なんか何でも「野望」なのね。この人は・・・。 とにかく一応、旅の始まる経緯などについて描かれています。
 けど、これ無くても充分、本編のほう楽しめちゃいます。とにかく「わかりやすい」という、非常に大切で、最近は避けてしまいがちな(?)「基本」を、これ以上ないくらいビシっと決めてますからね。
 でもとにかく、脳天気な作品・・・。


「その冒険者キケンにつき…矢上裕傑作短編集」 全1巻 (1997) メディアワークス

  B6   ”エルフを狩るもの”以外の短編や、シリーズモノを納めています。
 エルフに通じるものって、実はそんなに無いんですね(表題の作品は、結構近いモノはあるんですけど、「単なる変態さん」といってしまえば、そんなよーな気もするし・・・。
 それぞれ、結構個性的で面白い作品がちりばめられています。
 何より、女性天才科学者の”天然ボケ”のような無表情が、もの凄く好きになってしまった・・・。このシリーズ、もっと描いてくれませんかね?


「日替わり矢上ランド」 全1巻 (1998) メディアワークス

  B6 


「住めば都のコスモス荘」 1巻 (2000) メディアワークス

  B6   原作:阿智太郎


 

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