コミックドラゴン 1999年７月号
| ------------------------------------------------------------------ コミックドラゴン 1999年７月号 （６月９日発売） 富士見書房(540円) ------------------------------------------------------------------ いのうえ空 「リアルバウトハイスクール」 （雑賀礼史原作） 森山大輔 「クロノ・クルセイド」 奥田ひとし 「RANTO☆魔承録」（あかほりさとる原作） 伊藤勢 「モンスター・コレクション」 角井陽一 「それゆけ宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」 ひのきいでろう 「ＤＴエイトロン」 （原作：伊波正文） ＜新連載＞ 奥田ひとし 「天地無用! 魎皇鬼」 井原裕士 「ドラゴンシーカー２」（前編） 田沼雄一郎 「獅子王メタルハート」 紗夢猫 「FARCE！明智博士冒険記」 藤井智也 「Ｒｅｌａｘ」 臣士れい 「超世奇譚 MAZE・爆裂時空」 ----------------------------------------------------------------- [今回は休載] 天王寺きつね 「オルフィーナ」 [次号掲載予定] 美夜川はじめ 「無酸素脳ファミリー」 井原裕士 「ドラゴンシーカー２」（後編） [次号最終回・・・・・・] 田沼雄一郎 「獅子王メタルハート」 ------------------------------------------------------------------ ■看板だった「サイレントメビウス」が終わり、とりあえず・・・中堅どころを集めてのスタートとい う感じでしょうか？（ちょっと問題だな〜）。 ■「リアルバウトハイスクール」は、トップということで扱いが大きいわけですが、面白くなくは ないんです。けど、この雑誌の傾向から考えて、幾ら流行っているとはいえ、これを看板に持って くるには、無理がある気がする今日この頃・・・（あくまで、コミドラの中では、ですよ）。 ■「クロノクルセイド」は、初めて封印を解かれた＜クロノ＞の、真の姿が発現します！ 単にでた らめに強いというよりも、戦い方なども結構工夫されてて面白い！ と、個人的にとっても思うん ですが、あまり話題にならない・・・。単行本が出たらブレイクするタイプかな？ ■「モンスターコレクション」は、やっと再開。派手な殺陣を、しっかりとした構図と迫力で見事に 描いてます（しっかりギャグも入っています）。やっぱりこのテンポとノリは、いいです。はい。 ■「それゆけ！宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」は、ちょっと力が落ち気味ですね。アシスタント募集が 目次の所に書いてありますが、ちょっとエネルギーが落ちてる感じ。申し訳ないですが、コミドラJr. の「みよね椎」版の方が、ちょっと今は勢いがある感じがします（・・・けど、ホントに絵が荒れてる気 がとてもするんですが・・・）。 ■新連載の「DTエイトロン」。新人が描いているわけですが、１回目ではまだ何とも言えないです。 けど、絵はしっかり巧い方でしょう。アニメを見てませんが、原作も付いた上で、どこまで面白く描 け、原作アニメを越えられるか、でしょうね。３〜４回読んでみないとね。 ■「天地無用！」は、新章突入。また１冊分の物語になるかな？ 今度は、どういう展開を見せるん でしょう？ ■突然の掲載ですが、「ドラゴンシーカー」(1998年11月号掲載）の続編。前後編です。いや、これ 結構アイデアとキャラクターがイケてると思ってたんですが、また載ることになって何より。いま連載 無いんで、不定期でもいいから頑張って描いて下さい ＞ 井原先生 ■非常に残念ながら、「獅子王メタルハート」は次号で終了。多分、一番不本意なのが御本人でしょ うけど、これは仕方がない・・・。本来、一番盛り上がって、読者を引きつけるべき最初の方の数回で、 体をこわして絵が荒れてしまったり、原稿落としてしまったりをやってしまいましたから・・・。 掴みの ところで失敗してしまったら、やっぱりこうなってしまうでしょう・・・。不調が無ければ、また違った味の 作品として読めたかもしれませんが・・・。 ■「FARCE!明智博士冒険記」は、久々の本編。ちょっと核心をついた展開ですね〜。けど、小林君の 方の本格的なアクションがないと、まあまだ進展はしそうにありませんが・・・。 ■新人さんとして、藤井智也「Relax」が掲載されています。新人を育てるという意味で、本腰を入れて きたかな、という感じ。とりあえず今回の分は、う〜ん・・・。佳作。絵がまだ安定していない感じがしま す。コマ割りとか流れは、そこそこという感じですね。こういう人は、揉まれて大化けする事もあるんで、 逆に次回掲載されるときに、今回の分とどれだけ変わったか、見てみたい気がします。まだまだどう 転ぶかわからない、という感じ（少なくとも、才能が無いというわけではないので、育て方次第だと思い ます）。 ■■■ 正直に言って、現在の連載陣は、中堅どころばかり、という感じですね。心配なのは、私のよう な人間が面白いと思っている作品が、特にメジャーでもないと言うことで・・・。じゃあメジャーは何だった かといえば、「サイレントメビウス」であったりするわけです（賛否両論あるでしょうけど）。さらには、これか らちょっと売り出そう、としている、大暮維人でしょうか？（これだけ持ち上げている、ということは、もしかし たら、先々新連載があるかも・・・）。 余談ですが、７月頭に「火御子伝」の増刊タイプの本が出るそうです。それには、大暮維人の「全作品 リスト」が掲載されるとか。この力の入れようは・・・？ あながち、「先々新連載」というのも、夢物語でも ないかも。というか、そういう看板作品がどうしても欲しいところです。他の中堅を引っ張っていくためにも ・・・（というより、雑誌が無くならないように）。 |
