コミックドラゴン 2000年01月号
| ------------------------------------------------------------ コミックドラゴン 2000年01月号 （12月9日発売） 富士見書房(650円) ------------------------------------------------------------ |
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| 作者名 | 作品名 | 備考 |
| いのうえ空 | リアルバウトハイスクール | 雑賀礼史原作 |
| 森山大輔 | クロノクルセイド | |
| OKAMA | CAT'S WORLD | 新連載 |
| 大森葵 | PHANTOM WIZARD | |
| 紗夢猫 | FARCE！ちゃん | |
| 奥田ひとし | 陰陽探偵少女遊RANTO☆魔承録 | あかほりさとる原作 |
| 伊藤勢 | モンスターコレクション | |
| 花屋敷ぼたん | ＸＹＺ -仮想空間のパンドラ- | |
| 伊藤洋行 | クォーターゼロ | |
| 下条達也 | はみ出し空隊ＳＯＳ | 読みきり |
| ひのきいでろう | ＤＴエイトロン | 原作：伊波正文 |
| 奥田ひとし | 天地無用！魎皇鬼 | |
| 速水螺旋人 | 好教授的Ｅｑｕａｔｉｏｎ | 読みきりシリーズ(4回目) |
| 倉上淳士 | ハグアル 〜翼持つ王〜 | |
| [次号掲載予定] |
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| 天王寺きつね | オルフィーナ | |
[次号より新連載] |
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| 館尾冽 | フルメタル・パニック | 原作：賀東招二 |
| [余談] |
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| 天王寺きつね | 天王寺きつねスペシャル | 12/13 発売 |
| 旧オルフィーナ（白夜書房版）収録 | その他 | |
| ■さて、今号は読みきり等もそこそこということで、まあ結構たのしめる作りかとも思いますが（というか、速水螺旋人が載っていて、私は嬉しいっす。ホームページも出来た模様 → http://www.tk.xaxon.ne.jp/~rasen/）。 ■ちょっと久々のような気がする、「リアルバウトハイスクール」。キャラクターが掴めてきたのか、結構読みやすくなってきたというか、安定してきた感じがします。これで結構大事件でもあれば、それなりに面白いんですけど、どうも原作との兼ね合いは分からないんですが、大人しいエピソードが多すぎるような・・・。もっとドデカク暴れてほしいものです。 ■1巻も発売中の「クロノクルセイド」。天使の歌声を持つ少女、そしてロゼットの弟、ヨシュアとの関わり、エピソードとして独立しているのかと思ったら、なかなか深く絡んできている事が判明。こういう風に、断片的に絡んだ糸が、だんだんと解きほぐされていくような、そういう読み物は、どんどん引き込まれてしまいます。過去ではなく「現在も解決されていない事件」の顛末は・・・？（まだサワリ） ■「CAT'S WORLD」。30数ページをとにかく縦横無尽に駆け巡るというか、とても30ページとは思えない、異様にボリューム感のある読み応えです。細かなコマワリもそうなんでしょうけど、台詞やシーンが、ゴチャゴチャ詰め込まれているようでいて、読みにくくない様にレイアウトが工夫されてるような気がします。とにかく、読み応えがある密度といったところでしょうか。 ■「PHANTOM WIZARD」。正直言って、やっと逃げ惑う二人の兄弟の位置付け、関係が明らかになったという感じでしょうか（前作「ソニックウィザード」を先日、出てるだけ全部読みましたけど、背景などについては、あまり関連性が見出せなかったので（細かく見れば、キャラに共通項はあるようです。もう一度読み返してみよう）。世界設定は大体分かったんですけど）。話のほうは、結構すっきり無駄なく進んでいく感じです。もう少し、今回は大立ち回りがあるかと思ったんですが、意外にもすっきり抵抗せずに付いてっちゃったんで、拍子抜け（というか、一本取られたというか。けど、今までは”腫れ物”的な扱いでしたが、こういう性格の子なのね、この二人。なかなか面白いかも。そして、”運命”を必然とせずに、”それを変える要素”を前向きに探そうという姿勢が、なかなか変わってますな）。 ※あ、意識したら長くなった（汗） ■「FARCE！ちゃん」。う〜ん・・・。天然さんですか・・・。う〜ん。いいなあ（けど本編書いて欲しいぞ。といいつつ、短編とはいえ、コンスタントに描いているのは、凄い事かもしれない・・・）。 ■「RANTO☆魔承録」。天地無用！よりも、なんかこっちのほうがかなりリキが入ってますな。迫力というか、もう「超人○ｏ○」の世界かも・・・。この迫力は、それなりに買えるとは思いますが。一応背景は、原作がカバーしてますし（しかし・・・。脇役が多い割に、あまりそれが活かされてないような気がするのは気のせい？） ■「モンコレ」。今回は超シリアスに、バッチリ決めてきます。・・・と思いきや・・・。いや、甲冑までは、コメディーで済むと思いましたが、海に叩き落すあたりと、そして「オッチャン」の素晴らしい大登場とで、一気に爆笑モードに・・・（やっぱり、このギャップの大きさが、さらに笑えるのかもしれない・・・。ジワジワとのぼりつめて、一気に叩き落すとゆー、伊藤節は今日も元気に健在・・・）。 ■「XYZ」。なんというか、二次元というか三次元フェチなだけの少年かと思いきや（いや、・・けど99％くらいそうか？？）、一応裏があるようで。このあたりで、物語り自体をも少し深みを付けないと、ちょっとまずそうな気もするので、多少今後に期待。 ■「クォーター ゼロ」ちょっとオオゴマが多いかな？（というか、背景が少ないのかな？） 人物が前面に出過ぎてるような気がするんですけど(まあ、これは各個人の好み?)、ちょっと大鉈切りな感じの少年漫画といったところでしょうか。もう少し何かが欲しいような気がするんですけど・・・（キャラクターは、結構好みなんですけど）。 ■「はみ出し空隊SOS」。絵は達者でうまいと思います。少年漫画らしいタッチですしね。8ページという制約の中では、結構よく出来ている気もします（前からそう思っていたんですけど）。ページ少ない中に話を詰め込んでるので、ゴチャッとした印象を受けるのが残念。もう少しページ数をもらって、もうちょい迫力あるオオゴマが描けると（というか、そういう場が提供されれば）、結構いい線行くかもしれません。が、とりあえず、描くたびに少しづつ絵もストーリーも良くなってきてるので、もうちょい短編をがんばって描いてみて、感じを掴むといいんじゃないでしょうか。 ■「DTエイトロン」。突然終了した感じも受けますが、そこそこ予定通りであった模様。単行本は出ないかも祖思っていましたが、来年んの2月に出るらしいですし。最初と最後で、こんだけ漫画の印象が変わるというのも珍しい気が。ホントにうまくなった。特別なカリスマ性とか、突出したところは無いですけど、けど何かを感じさせます。 ■「好教授的Ｅｑｕａｔｉｏｎ」。なんかこのシリーズも安定してきました。というか、やっぱ楽しい（笑）。この独特な絵柄も惹かれる一つの要因なんですが、”唐沢なをき”的なギャグセンスも、また何とも好みなもので・・・。その結構個性的な絵柄は、ホームページで見れます →http://www.tk.xaxon.ne.jp/~rasen/ ■「ハグアル 〜翼持つ王〜」。ちょっと最後に廻されているのが、非常に気にかかります。どうやらコミドラの読者って、「勿体ぶったように展開の遅い物語」って、あまり評価していないのかもしれない・・・。私的には、まだ気持ち的に余裕があるので、これからの展開如何によっては、まだ面白くなる可能性はあるかなと思います。が、やはりここで「近代兵器と互角に戦ってきた＜ハグアル＞の本当の恐ろしさ」を、大迫力で描いてほしいところ。それが無ければ、これ転けちゃうかもしれない・・・。XYZくらい開き直って、Ｈ路線に行った方がいいのかな？ どちらにせよ、「アクション漫画」であることを自覚して、お色気路線をあまり前面に出さない方が、面白くなりそうに思うんですけど・・・。どうでしょう？ ■■■ 結構今回の号は、看板作品がそれなりに揃いましたので（読み切りも、新鮮みはないものの、それなりに粒の揃った人が多かったし）、まあまあ楽しめました。 次号の新連載を含めて、なんかちょっと心配はまだあるんですが・・・。＜学園モノ＞というジャンルに、どうして拘るのかな？？？？ そこがよく解らない・・・。 そりゃ、小説とかでは人気がそこそこあるジャンルみたいですけど、漫画としてのニッチは、そんなに大きくないと思うんですが・・・。どうなんでしょう？ 今でも充分ではあるんですけど、良質のアクションものと、そしてもう少し清涼剤的なギャグ系を、充実させて欲しいな、というのが希望なんですが・・・。 |
