コミックドラゴン 2000年06月号
| ------------------------------------------------------------ コミックドラゴン 2000年06月号 （5月9日発売） 富士見書房(650円) ------------------------------------------------------------ |
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| 作者名 | 作品名 | 備考 |
| 館尾冽 | フルメタル・パニック | 原作：賀東招二 |
| 伊藤勢 | モンスターコレクション | |
| いのうえ空 | リアルバウトハイスクール | 原作：雑賀礼史 |
| 大森葵 | PHANTOM WIZARD | |
| 森山大輔 | クロノクルセイド | |
| 天王寺きつね | オルフィーナ | |
| 奥田ひとし | 陰陽探偵少女遊RANTO☆魔承録 | あかほりさとる原作 |
| C-SHOW | たべごろSWEET ぱ〜ら〜 | 原作：寺田もとのり |
| 角井陽一 | ペネストレーター | 新連載 |
| 新井理恵 | タカハシ君優柔不断 | 新連載 |
| 加崎善彦 | ブルージェンダー | 原作：ＡＩＣ |
| 紗夢猫 | FARCE！明智博士冒険記 | |
| 花屋敷ぼたん | X.Y.Z 〜仮想空間のパンドラ〜 | |
| 阿部しのぶ | コモド | 読み切り |
| 奥田ひとし | 天地無用！魎皇鬼 | |
| 石田走 | ミステリ作家はなぜ裸で死んでいたのか（前編） | 原作：舞坂洸 |
| [今回は休載] |
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| OKAMA | CAT'S WORLD | |
| [次号最終回] |
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| 奥田ひとし | 天地無用！魎皇鬼 | |
| [次号掲載予定] |
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| 石田走 | ミステリ作家はなぜ裸で死んでいたのか（後編） | 原作：舞坂洸 |
| ■■ 今回のテレカはフルメタル・パニック。どうやらもうこの方式は貫くようですね・・・。 ちなみに、この号でかなり気になるというか、気が付いたことがあるんですが（見れば気が付きますが）、単行本の広告ページがやたらと多いです。GUM程ではありませんけど（こらこら）。 どうやら、雑誌手押し手の売り上げではなく、単行本の売り上げで再三を挙げよう、と言う戦略への転換？ いや、それはそれで、きちんと採算がとれて雑誌が継続するのなら、私としては歓迎ですけど。 あと、やっとのことなんですが（ちょっと気が付きにくい）、伊藤洋行氏の連載が、打ち切りではなく本人の都合で暫く休載するとの情報が、もうほんとーに小さな小さな字で、巻末の目次ページの右端に掲載されました。一応楽しみにしていた人には、良かったのではないかと。 ■フルメタル・パニック 今回は体調不調のため、途中で終わってるそうですけど、まあキリの良いところまでは描いてありましたが・・・・。これSFだったの（汗）。ちょっと無知でした。いやいや、こんな裏設定があったんだ・・・。物語にかなり幅が出てきましたね。コメディータッチも、結構ノリが良くなってきましたし。 ■モンスターコレクション シリアスです。かなりシリアスです。なんて言ってると、次回に肩透かし喰らいますけど（汗）、この女王の設定は、深い・・・。いや、単なる怪物として描くだけなら、幾らでも描けますけど、こういう設定になっているあたり、その設定の細かさが凄いというか、何というか・・・。想像できませんでした。 ■リアルバウト う〜ん・・・。単行本になってから読もう（と逃げる）。 ■ファントム・ウイザード 今回のは、ちょっと他愛のない話というか、結構含みを持たせた回想シーン。次号からあっと驚く展開なのだそうなので、ちと楽しみ。さて、単行本は６月にずれたようです。７月にはこの連載分も単行本が出るとのこと。でわ＜４巻は・・・？＞（・・・まだでしょうね。というか、３巻に付くコメント待ちでしょうか）。 ■クロノクルセイド 新たなキャラの活躍の場は、ちょっとあまり生かし切れてはいませんでしたが、結構面白い戦力が加わったという感じです。で、重大発表とか言って、「ドラゴンマガジン」に、これの特別読み切りが掲載されるとのこと。単行本は６月ですし、なんか動きがあわただしいですね。 ■オルフィーナ 砦の開放の迫力もさることながら、ラストに現れた使者による、この先の展開や如何に・・・。いよいよ、枝に分かれていた細かな物語が、収斂される時が来たようです。ここからが魅せ所。ジックリと大河ドラマを味あわせて貰えれば良いんですが・・・。 ■RANTO キャラの設定が細かい・・・。きちんと行き当たりばったりではなく、計算されているあたりがやはり・・・。ただ、これだけ沢山のキャラを出してしまうと、やはり全体的には＜アニメ向けな設定＞になってしまうんですよね・・・。まあ、まだ続くようですし・・・。 ■たべごろSweetぱーらー まあ結構ベタな展開ながら、リズムというかそれなりの調子は上がってきた感じです。少女達の性格も、徐々に描かれつつありますし。ただ、やっぱり「らぶヒナ」を彷彿とさせるような展開は、そちらも読んでいる人にとっては、かなり違和感というか、そういうのを感じさせます。そこが大いなる課題でしょう・・・。 ■ペネストレイター ものがたり如何よりも、シーンの描写に力を入れているんだな、と言うのが分かります。逆にこのくらい徹底して＜綺麗な画面構成＞を描こうという意欲が見られると、物語としてはかなり薄っぺらなんですけど（失礼）、それなりに楽しめてしまうと言うか・・・。どことなく＜実験的＞な作品の雰囲気もありますね。 ■タカハシ君優柔不断 ・・・・・しまった。ハメラレタ・・・・・。ネタだったんですか・・・・・。なんか悔しい〜。位くらいと介意ながら、何という軽すぎる裏設定（爆）。まさかそういう展開でくるとは・・・。きっと画面の向こう側で、”にやり”としていそうで怖い。しかし、目次のあとがきにもありますけど、あまり学園ものを描きたかったわけではないとのこと。 まあ、確かに最近のこの雑誌、ファンタジーよか学園ものが幅を利かせてるものの、描きたいもの描かせてあげなさいよ・・・。この人はそういうのも描けるんですから・・・。というか、新井理恵のファンタジー、読んでみたいぞ何となく（まあ描いたことはありますけどね） ■ブルージェンダー ちょっとノーコメントにしたい感じがします。展開がかなりアレですが・・・。ただ、多少の進歩は見られているような感じはします。怪獣出してきたあたりで、来月のその描き方の力量がハッキリするでしょうね。これであまり巧く描けなかったら、ちょっと問題ありでは・・・？ ■FARCE！明智博士冒険記 ＜科学とは何か＞を、臆面もなくキッチリと言い切ってしまう明智博士。スバラシイ。正直、このテーマはかなり難しいと思ったので、どういう展開にするのか、正直ドキドキしながら読んでいましたが、成る程という展開というか、理屈というか・・・。やはり含蓄があります。 ■Cat's World 休載ですが、特別編としてなんだか訳の分からない写真漫画が掲載。猫探してるだけやん・・・。で、岩合光昭さんの猫写真の展示会のお知らせですか（汗）。 正直、フルメタルパニックのページが足りなかったのか、その穴埋め的なものと思われますが、御本人頑張ったかもしれませんが、すいません。企画倒れです（と言っても、時間無かったんでしょうけど。ページ埋めるのに。その結果がもしかしたら、単行本の予告の嵐だったのか・・・？）。 しかし、岩合さん、動物写真というかは、元々動物園写真家だったけど、猫なんか撮ってんですね。最近は。 ■X.Y.Z だんだんと完成に近づいているんですけど、さて完成したら、一体どういう展開が待っているのか？ 正直なところ予測できないんですけど・・・。 ■コモド 前にも書きましたが、ページ数少なすぎます。しかも今回は、ちょっと如実に荒い描き方になっていませんか？ 恐らくですが、あまり時間をきちんと与えていないのではないでしょうか？ 正直、ちょっとこれは質的にかなり落ちるものだと思いますが・・・。御本人も、納得して載せてるのではないんじゃないでしょうか？（というと、かいかぶりすぎですけど） それくらい、ちょっとこのレベルのものを掲載するのはどうか、と思います。 ■天地無用 さりげない読み切りですけど、何と次号で最終回。やっとこＲＡＮＴＯ一本に絞るようですけど、正直こっちを残して欲しかったと思うのは私だけでしょうか・・・？ まあ、両方は無理というか、同じ雑誌に載せておくのも何ですから、そろそろ潮時であったのは確か。逆に終了するとともに、新しい連載をどっかでやってほしい気がしますがいかが？ ■ミステリ作家はなぜ裸で死んでいたのか ・・・・・・。面白いですか？ 謎解きはいいと思います（いいと思いますというのは、単にアイデアだけ）。けど、原作があって、多分キャラも確立しているんじゃないかと思うんですけど、キャラの説明もなく、そういうキャラを中心に話の骨組みを組み立ててしまっているため、原作読んだこと無い人には、全く面白さが伝わってこない。さらに「原作を忠実になぞりました」という感じのコンテ。盛り上がりとかそういう部分が欠如しているため、非常にダラダラとした展開で読みにくい。こういうダラダラとした展開は、原作ツキになれていない作家さんが、ついやってしまいがちな過ち（けど、本当にそうかな？ そうでもないよな気もするんですが・・・）。 最後の最後にこれが来て、かなりダレチャいました（申し訳ないが）。 ■■■ ちょっと今回のは、「急いで間に合わせました」的な雰囲気が、随所に見られる感じです。単行本の広告が増えたのは、多分「フルメタル・パニック」の穴埋めが、各編集担当に飛んだ為でしょうね。結構キッチリ仕事してる感じがしますし。 思うに、やはりギャグが少ないので、読むのにちょっと疲れを感じています。箸休め的な四コマか、８ページ程度のコメディー読み切りを、やはり新人さんを起用して（ここのところの読み切り描いている人には、いい人要るじゃないですか）、頑張って描いて欲しいです。 そして、問題なのは・・・。学園ものに傾いている掲載作品の傾向。リアルバウトにフルメタルパニック、さらに優柔不断と、３本ですよ、３本。さらにフルーツパーラーも、そのうち学園ものになる素養があるし、XYZもどちらかというとそうだし。 編集さん、何考えてるんでしょうか？ コミドラを支えていたＳＦとファンタジー、老舗だけで抑えておいて良いんですか？ どんどん新人を起用して、往年の読者をつなぎ止めましょうよ。荒削りでも、読み切りはどんどん載せて行くべきです。 |
