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 コミックドラゴン 2000年07月号

1999年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2000年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

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コミックドラゴン 2000年07月号 (6月9日発売) 富士見書房(650円)
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作者名 作品名 備考
森山大輔 クロノクルセイド
いのうえ空 リアルバウトハイスクール 原作:雑賀礼史
天王寺きつね オルフィーナ
館尾冽 フルメタル・パニック 原作:賀東招二
伊藤勢 モンスターコレクション
奥田ひとし 天地無用!魎皇鬼 <最終回>
紗夢猫 FARCE!明智博士冒険記 <最終回>
角井陽一 ペネストレーター
大森葵 PHANTOM WIZARD
C-SHOW たべごろSWEET ぱ〜ら〜 原作:寺田もとのり
奥田ひとし 陰陽探偵少女遊RANTO☆魔承録 あかほりさとる原作
新井理恵 タカハシ君優柔不断 新連載
加崎善彦 ブルージェンダー 原作:AIC
花屋敷ぼたん X.Y.Z 〜仮想空間のパンドラ〜
OKAMA CAT'S WORLD
 
 [次号休載]
森山大輔 クロノクルセイド
 
 [次号新連載]
三部敬 テスタロト
松原あきら ACCELL!! −東京ベクター−
 
■■ ある意味、コミックドラゴンの”良心”であった、2つの連載が相次いで終了しました。勿論、爆発的に売れるような作品ではなかったわけですが・・・。天地無用は先月号で予告がありましたが、「FARCE!」は、御本人のページでは告知されていたものの、ちょっと一緒にというのは驚きました。
 正直に申しまして、こういう「いいお話」を描ける連載は、これで絶たれた事になりますね。吉と出るか凶と出るか、ちょっと心配です。紙面自体、1年前から大幅に変わったような印象を受けます。これはある意味、既存の読者はもう読むものがないかもしれない、ということも意味しています・・・。新規開拓は新たな読者は獲得できても、その分既存の読者を切ることになる。これで続けて行くなら、単行本1冊程度の短い連載をどんどん続けるしかない。けど、それでは固定読者は付かないということで、安定した雑誌の発売は無理でしょう。
 いい作品を育てて、少しずつ読者を増やしていく、という地道な努力も大切です。前2作は、まあある意味充分役目は全うしたと思います・・・が、これに変わる何かが欲しいところです。
 あ、前書きが長い(汗)

■クロノクルセイド
 いい感じで、一行に1名加わる事になりそうですが。しかし、ちょっとした話の中に、うまいこと主張というか、生きる上でのポリシーというか、そういうものを織り込んでいくあたり、よく練ってある感じがします。ちょっと出来過ぎというか、いいこと言い過ぎという感じもしますが(汗)、そのあたりはもっとデッカく破壊してやれば(なにを?)、バランス取れるでしょう(というか、一応取れてますが、もっとギャグも織り交ぜちゃっていいと思いますが。コメディー越えちゃって)。

■リアルバウト
 殺陣の迫力はなかなか出てきています。次号あたりで爆発してくれれば、見直しちゃう(けど、迫力不足だったら、さらに幻滅しちゃうかも・・・)。このあたりで、一気に挽回するチャンスと思いますが(というか、見せ場でしょうし、頑張って下さい)。

■オルフィーナ
 少しここのところ、物語の語りが多すぎて、それをなぞるだけで終わってるような部分があります。迫力ある戦いと、あっと言わせる展開が、そろそろ欲しいところ(だいたいの人物関係とか、そういうのが分かってくると、確かに大きな仕掛けは出来ないとは思いますが、ドラマが欲しいよ〜)。

■フルメタル・パニック
 キャラクターを描くだけで終わっていた感じがあった今までの展開ですが、ここに来てやっと意味が繋がってきました。本領発揮か? しかし、今までのワケワカラナイ(ある意味)展開でも、あれだけ引っぱってくれるんですから、これからどうなっちゃうんでしょう?

■モンスターコレクション
 大迫力ですね。なんかもう私は何も言うことはありません。というと、買い被りすぎかもしれませんが、正直もう身を委ねています。かっこよくて緊迫していて、ギャグも忘れず、そして凄い。う〜ん。次回からどういう展開が・・・。

■天地無用!
 魎呼に始まり、魎呼に終わる・・・。綺麗にまとまったと言ったところでしょうか。まあ何ということもない、短編の形式の話ではありますが・・・。中途半端な部分は残っていますけど、ある意味大きなドラマはもう無くてもいいかもしれませんし、ここは潮時だったのかもしれません。ドラゴンジュニアで新連載あるのかな?

■FARCE!明智博士冒険記
 う〜ん・・・。一応長い連載にまとめを付けたわけですが、よく考えたら・・・明智君の秘密は秘密のままですか?? いやまあ、それもいいか・・・というか、ちょっと「延々とこれからも続きます」ネタで終わられてしまうと、ちょっと悲しい・・・。まあいいか。次回作にいつしか期待したいと思いますです。

■ペネストレイター
 あまり書くこと無いな〜。ちょっと説明的なセリフが多いんですが、これは無理に物語の中で<言葉で>描くのではなく、数ページくらいの「状況説明的」な設定ページで説明した方がスッキリすると思いますが、いかが?(断片的な物語の中に織り込んでも、読者は忘れます。必ず)。

■ファントムウィザード
 ドラマが進行しています。罠とは何か、先が楽しみです。改めて思いますが、よく練られた話です・・・。ソニックウィザードも全部改めて読みましたが、じっくり読んで楽しむ作品ですね。単行本とかで。

■たべごろSWEETぱ〜ら〜
 鬼ごっこというシチュエーションででてやっとこのビルに住む人々の正確というか、キャラクターが掴めたという感じ。ドラマの作り方によって、面白くもなると思いますが、間違えると「2番煎じじゃん」で終わっちゃうので、も少し独自性が欲しい気もしますが、まあもう暫く見てみないと分かりませんかね。

■RANTO
 結構迫力出てきたという感じでしょうか。ちょっとキャラクターが多すぎたのが難点でしたが、まあここまでくると、物語の奥の深さと、キャラクターの動かし方というか、そのあたりの組み合わせは、絶妙かもしれません。奥田ひとしが、あかほりさとるに飲み込まれていないあたりで(うまいこと原作を消化してる感じです)。

■タカハシ君優柔不断
 コメディー路線で行くかと思ったんですが、ちょっとまた今回の展開から、暗い暗い話に再突入しそうな・・・。あまり暗くしない方がいいと思うんですけど、新井理恵さんはどうもそうしたいらしいですね。あまりそれは<この雑誌では>受け入れられないと思いますが・・・。ちょっと読者置いてけぼりな展開のような気がするのは、私だけ?

■ブルージェンダー
 コマ割りに、決定的な欠陥があるような気がします。コマと次のコマへの繋がりが分断されて、展開がよく分からないです(ロボットの腕が切り取られるシーンなんか特に。ああいうスピーディーな展開が必要なコマで、「うん?」と、コマを戻って良く見比べないと分からないような繋ぎ方したら、ハッキリ言ってアウトです)。細かく見ていけば色々ありますが、一応そういうことで。

■X・Y・Z
 あとパーツはいくつ残っているのでしょう? というか、その先に残っている展開が、今ひとつ読めないな〜。う〜ん・・・。

■CAT'S WORLD
 急展開ですが、これもう終わるんじゃないですよね? ちょっとラストに載っているのが気になるんですが・・・。せめて単行本で3〜4巻くらいのボリュームが欲しいところです(結構脱線も多かったし)。けど、私は面白いと思うけど、コミドラの読者には、あまり受けないのかな・・・? 単行本になれば、絶対に売れる筈なので、もう暫く辛抱強く連載して欲しいところです。


■■■ 次号からの新連載、ある意味両方とも期待できそうな感じで、ちょっと嬉しいです。今号は2作品の終了がありましたけど、その穴はある意味埋められないと思いますが、新たな読者は取れる可能性もあるでしょう・・・。
 あとは短編とかで、新人をまたどんどん起用して下さい。それがないとコミドラは墜落しちゃいますよ(←いやまじで)。 



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